作業をしながらコーヒーをよく飲みますが、ついつい長時間放置してしまうので、冬場は冷たいものを飲む羽目になってしまいます。そこで、保温カップなるものを買い求めてみました。
容量は何種類かありますが、一般的なマグカップと同じ350ccのものを選択しました。
構造的にはステンレス魔法瓶と同様に、真空二重構造になっているとのこと。台座がついているので背は高くなりますが、下の2つのカップは同じ容量になります。

気になるのはその保温性で、どのくらい違うのか、実際に試してみることにしました。
事前に予想されるのは、フタが保温性にかなり影響するのではないかということです。そこで、保温カップとマグカップについて、それぞれフタありとフタなしで温度を測定してみました。
マグカップのフタは、保温カップのものを流用しています。
約87℃から測定を開始し、最初の30分間は5分ごと、その後は10分ごとに1時間が経過するまで測定しました。
実験道具として、キッチン用の温度計とタイマーを使用しました。
測定時の室温は14℃です。(寒~っ!)
測定結果は次の通りです。

やはりフタをすることで保温性はかなりよくなりました。
マグカップでもフタをすれば保温性は向上しますが、それでも保温カップとは歴然とした違いがあります。
また、保温カップといえど、フタをしなければかなり温度が下がってしまいます。
暖かいものの場合には、蒸発によって熱を奪われることに注意すべしということから、結論として、保温カップであっても、保温効果を発揮させるためにはフタは必須であるということですね。
さて、ここで注目すべき点があります。それは、保温カップ(フタなし)とマグカップ(フタあり)の温度変化の違いです。
内容物の温度が高いうちは保温カップの方が温度低下が激しいのですが、温度が低くなると低下の度合いが逆転していることです。
温度が下がる主たる要因は
保温カップ(フタなし):蒸発によるもの
マグカップ(フタあり):容器の熱伝導によるもの
と考えられますから、温度が下がるにつれて蒸発の影響が少なくなり、ある温度からは容器の熱伝導の違いが効果を発揮して、保温カップの温度低下の方が少なくなるのでしょう。
ということから、冷たいものの保冷効果を考えた場合、保温カップはフタなしでもかなり効果が期待できるのではないか、と推察されます。
それでは、また暑くなってきたときに、保冷の実験をしてみましょう。
(⌒▽⌒;)」 では~