一眼レフカメラのストラップといえば、昔から両吊りタイプが一般的ですが、カメラを構えたときに、ストラップがファインダーにかかって邪魔になったり肩から滑り落ちそうになったりと、結構ストレスの元となっていました。
そんな今日この頃、ふと気になったのが速写系と言われるストラップです。いくつかのメーカーから発売されていますが、口コミなどを参考にした結果、斜め掛けしたベルトの上を、カメラを取り付けた金具が移動するタイプのストラップが特に評判が良さそうなので試してみることにしてみました。(ストラップを高速伸縮するタイプもありますが、ワンアクションが余計でめんどい)
代表格としてブラックラピッドとサンスナイパーの2つがありましたが、まずはサンスナイパーを試してみることにしました。
サンスナイパーを最初に選んだのは、肩パッドが取り外せるからです。
夏場は汗で汚れるので、取り外し出来る方がいいなと思った次第です。
商品に関する詳しい説明は、こちらです。
こんな箱に入っていました。
箱から取り出したところです。
大きくてごつい肩パットが目立ちます。
ベルトの太くなったところはアブソーバーです。
ベルトをすこしたるませて、その周囲をゴムのような布で覆い、伸び縮みするようにしたものです。
肩に掛かる衝撃を緩和するとのことですが、正直言ってあまり効果は感じませんでした。
ベルトの中央には金属ワイヤーが縫い込んであります。
カッターで切断しようとしても、容易に切れないというのが売りです。
日本でどれだ有用かは疑問ですが・・・
そして、これがサンスナイパーの肝、ベアリング付きの金具です。
この金具をカメラの三脚取り付け穴にねじ込みます。
ベルトが掛かっている金具と三脚取り付け用のねじ部との間には
ベアリングが入っていて、くるくると回ります。
ベルトがいくら回転してもねじが緩まない工夫です。
まずは標準状態で使用してみた感想です。
◆良い点
・カメラの構えが素早くできるようになる。
・ストラップがずり落ちる心配がない。
・ストラップがファインダーにかかって邪魔になることがない。
・肩パットが外せる。(夏場は汗で汚れるので、外して洗える)
◆悪い点
・値段の割に安っぽい作り(これで9000円前後というのは高過ぎる。)
・肩パッドがごつくて装着時に違和感がある。(分厚くて固く、あまり曲がらない)
・カメラを上げ下げすると、すぐに肩パッドが背中の方に回ってしまう。
・うっかりしゃがむとレンズの先端が地面にあたる。
・装着が面倒(1日1回くらいなので我慢できなくもないですが)
早速、悪い点の改良にとりかかるとしましょう。
まずは肩パットから
ほぼ同様の大きさ、構造のものがあったので交換しました。
これはカメラバッグ(バンガードの少し古いタイプ)に付いていた物です。
こちらの方がしなやかで、肩のラインに沿って素直に曲がります。
次は肩パッドがずれる件
まずは補助ベルトを用意します。
これも古いカメラバッグから取り外した物を縫い合わせて、長さ60~70cmくらいにしたものです。
この補助ベルトをメインのベルトと一緒に肩パットのなかに巻き込みます。
ストラップを肩に掛けたとき、補助ベルトを上腕に回して固定します。
そうすると、ブラックラピッドのスタビライザーと同様なものになります。
しゃがんだときにレンズの先端が地面に当たる件は特に解決方法はありません。
メインのストラップを短めにするとよいと思いましたが、カメラを構えるときに、ストラップが引っ張られて持ち上がる余裕が少なくなってしまい、支障が出ます。
とりあえずはこれでよしとして2ヶ月ほど使用しましたが、なかなか快適に使えました。
三脚穴に取り付けた金具が緩むことが一番の心配事でしたが、そのようなことも全くありませんでした。
ただし、メインベルトのワイヤーの両側が何となく伸びてきて、ワカメのようにピロピロ~ンとなって来たのはいただけませんね。
金具の滑りが悪くなるのでは?という心配とともに、見た目のかっこ悪さも気になります。
ということで、ブラックラピッドに対する関心が俄然高まってきました。
そちらのレポートは次回に (^∇^)」